イタリアの展示会に出展したい会社をサポートします
私はイタリアで行われるバッグの展示会には、これまで可能な限り足を運んできました。
その理由は、イタリアのカバン・バックの展示会には、
ヨーロッパ各国はもちろん、世界中のバイヤーやカバン・バックの関係者が集まり、
業界のトレンドに触れたり、最新の情報が得られたり、
新たなビジネスチャンスに出会えるからです。
今月もMIPELというイタリアのバッグ展示会に、参加しましたが、
今回は来訪者では無く、初めて出展社という立場での参加でした。
東京のカバン・バック関連の展示会には、すでに何度か出展を経験済みですが、
今回は初の海外、イタリアでの出展ということで
お披露目する商品の選定にはトレンドを考えて選定しました。
今回の出展のメインは商品は、廃棄魚網100%で作った素材を使ったバッグです。
日本国内では魚網20%の配合でしか製造ができない技術なのですが、
イタリアではすでに100%魚網素材が開発されており、デザインも洗練されています。
さらに当社オリジナルの魚網バッグコレクションは、金具もファスナーも裏地も皮も
全て環境素材を採用。
二つ目の展示商品は、当社が現在力を入れている
WING SACK(ウイングサック)というリュックサックです。
この商品はマクアケでのクラウドファンディングでも大好評でした。
https://www.makuake.com/project/wingsack-pouch/?from=keywordsearch&keyword=WINGSACK&disp_order=3
三つ目の展示商品は、今、日本で大人気の折りたたみニット エコバッグ。
https://www.instagram.com/knt365company?igsh
展示会で接客していると、イタリアの来表客がどんなカバン・バッグ商品に反応するのか・・・
徐々にわかってきます。
1:デザインの洗練度(カワイイ・カッコイイ)
2:環境に配慮した素材
3:カバン・バッグの機能性
4:価格の適性度
この4つの要素が全く無い商品は見向きもされないと思います。
今回、印象的だったのが、意外と多かった日本人の参加者です。
日本人バイヤーのカバン・バッグ商品選びのポイントは
1:円安に耐えうる価格帯
2:日本とは違ったイタリアらしいデザイン性
のようですが、両方の条件が揃った商品に巡り会う確率はなかり低いかもしれません。
特に価格面で・・・
その他、普段では全く出会えなかった国のバイヤーとも話す機会が多くあり、いろいろと勉強になりました。
販売形態や、値段の付け方が、日本とは全く異なります。
この多様性にも、今後は対応を考える必要があります。
特に、他国と日本との決定的に違いは、カバン・バッグに対する価値観と価格の感覚です。
良いカバン・バッグを安く売る。お値段以上○○○・・・これが日本の傾向でしたが
イタリアでは、良いカバン・バッグは高くて当たり前・・・この感覚が浸透しています。
良いカバン・バッグは高くないと、むしろ売れないと言ってもいいかもしれません。
カバン・バッグや靴等、ファッションに対する感覚が違います。
ファストファッションを使い回すのでななく
良い者を大切に長く使うという文化意識が、
日本よりも高いと感じられます。
今回、当社が日本ではなくイタリアの展示会に出展した理由、それはカバン・バッグ業界の変化です。
当社が主戦場としてきた日本のカバン・バッグ市場には、最近は閉塞感を感じます。
それに増して、生産拠点の中心である中国の動きは、コロナ以降急速に鈍化して来ています。
ベトナムはまだ伸び盛りですが、日本市場向けのビジネスだけだとあまり良い感じを受けません。
今後のアイパックの課題は、日本以外の国で発展できるビジネスモデルをどう作るか!
初めての挑戦には困難がつきものですが、同時に新しい発見がたくさんあり、とても刺激的です。
中国で起業した頃の奮闘を思い出します・・・
コロナ以降、カバン・バッグ業界の潮流も大きな転換期に来ていると思います。
その変化に順応する必要を強く感じます。
我々アイパックは、これからも果敢に攻めていく所存です。
追伸
今回の展示会出展にはいろんな人のご協力がありました。
日本からのサポートメンバーをはじめ、現地の日本人コーディネーターさん、
現地スタッフ、イタリア人の工場等、日本人、中国人、イタリア人がミラノに集結して
今回の展示会を成功させてくれました。
本当に感謝しかありません。
今回のこのノウハウを、イタリアで展示会に出展したい日本のお客様には役立てるつもりです。
イタリア出店をお考えの方は、下記からお気軽にご連絡ください。
↓
https://borsacco-f.com/contact
BORSACCO FIORE 代表取締役
藤川 和也